2013年10月28日月曜日

小金井市への寄贈について

おはなしのへやの報告と前後してしまいますが、こごうちぶんこことりのへやは、蔵書の一部845冊を小金井市に寄贈したことをご報告します。

これは小河内芳子さんから譲り受けたご本を小金井市に寄贈することにより、小河内芳子さんが小金井にのこしていかれた足跡をかたちにして遺したいと考えたからです。
小河内芳子さんは図書館を退職されたあと、24年間を小金井市で暮らしました。その間、小金井や近隣の児童書を愛する人々、文庫や図書館に関わる人々に多くの教えをのこされ、共に活動して来られました。
当時を知るこごうちぶんこの代表、平井崇子さんに先日話を聞く機会がありました。どんな教えをうけたのかとの質問に、すぐかえってきた答えは「読み聞かせのやり方やお話の仕方。それはそれはすばらしいお声で読んで聞かせてくださった」という言葉でした。実際に聞いてみたかったなあと感じました。
そしてもうひとつ「図書館や絵本が身近にあるということは子どもたちにとって、とてもとても大切なこと。そしてその環境というのは待っていて得られるものではない。私達が勝ち取っていかなければいけないのだ」と教えられたというのです。力強い言葉です。そして小河内さんは多くの仲間とともにそれを勝ち取る活動もたくさんなさったそうです。

私たちができることはそんなに大きなことではありません。でも小河内先生を見習って小さなぶんこを守り続けていくこと。それもひとつの「勝ち取っていくこと」になると信じています。そして小金井市に寄贈し、はけの森美術館に本棚をおいてもらえたこと、それにより「おはなしのへや」の活動が美術館主催ではじまったことはすばらしいことだと思います。
小金井市への寄贈、受けてくださった小金井市、そして協力してくださったはけの森美術館の皆様、相談にのって下さった方々、ありがとうございます。この場をかりて御礼申し上げます。


2013年10月15日発行の市報に掲載されました。
おはなしのへやの記事も同じ市報に載りました。
*美術館の本棚は「おはなしのへや」の開催日や、美術館が行うワークショップの日などに公開し、絵本を手に取っていただけます。常時公開はしていませんのでご注意ください。


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